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トップページ > 報告・発行物 > 急性期病院における高齢者のフレイル予防・回復に向けた看護」への提言

 近年,要介護状態の先行状態としてフレイルやロコモティブシンドローム(ロコモ)が注目され,医学会を中心にフレイル・ロコモ予防が推進されています. 本学会も,2022年に公表された日本医学会連合の「フレイル・ロコモ克服のための医学会宣言」に賛同するとともに,学会独自の活動を進めております.
 特に,フレイル・ロコモの克服を考えた時,本学会に期待され,かつ推進すべき課題は,急性期病院における高齢者のフレイルの予防と回復に向けた看護の道筋をお示しすることと捉えました. フレイルは身体的側面だけでなく心理面や社会的側面も含めた包括的な概念であり,その予防および回復には対象者を多面的に捉えた看護実践が欠かせませんが,急性期病院においては看過されやすい課題でもあります. そのため,2023年より本学会理事会を中心に,老人看護専門看護師等の協力を得て,検討を重ねて参りました.2024年6月に開催された日本老年看護学会第29回学術集会において, 学会企画「急性期病院における高齢者のフレイル予防・回復に向けた看護」にて本提言を発表し,来場者の方との意見交換を行いました.そのうえで8月29日の第2回理事会にて最終的な承認を得て,公開の運びとなりました.
 提言は,大きく4つの提言から構成し,特に提言1には7つの観点を設けています.また,用途に応じて活用いただけるよう,簡易版と詳細版の2通りを作成しています.お目通しのうえ,お近くの方々にご紹介いただくとともに, それぞれのお立場でご活用ください.