With/afterコロナ時代の臨地実習、演習において、文部科学省はオンライン教育やシミュレーション教育、デジタルトランスフォーメーションの技術を活用して、学生の学びを向上させることを支援している。日本老年看護学会が2022年度基盤強化推進プロジェクト企画として実施した「語ろう!with/afterコロナにおける老年看護実践・教育の挑戦」では、参加者の語り合いから臨地実習教育のあり方やICTを活用した教育方法の開発等の課題が明らかになった。
そこで、教育活動推進委員会では、会員の教育活動に対する支援を検討するため、2022年度から2023年度にかけて、老年看護学領域の演習・実習および医療・介護・福祉施設の研修等におけるICTを活用した教育の取り組みを調査した。
本調査の目的は、①看護基礎教育を担う教員を対象に、老年看護学領域の演習・実習におけるICTを活用した教育の取り組み状況を明らかにすること、②医療・介護・福祉施設等に勤務する看護職を対象に、卒後の現任教育におけるICTを活用した教育の取り組み状況、および老年看護学の臨地実習・演習に関連したICTの導入状況等について明らかにすることである。本調査結果の概要版については、「老年看護学Vol.28-2」に掲載したところである。本HPには全体版を報告する。